家庭でも出来ます。余熱がヒントな魚の焼き方。詳しく解説。

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この記事は、魚の焼き方。こんな方にアプローチします。

・身はしっとり、皮はパリっと焼きたい。

・フライパン一つでポワレするんだけどどうしてもパサついてしまう。

・仕上げ作業がはやく、なおかつ完璧な火入れを実現させたい。

・色んな作業を同時進行しながな完璧な魚の火入れって出来ないか。

そして先にまとめると、
・7%の塩水につけて臭みは事前に抜き取っておく。

・オーブンで加熱→常温で休ませる、を繰り返す。余熱を意識。

・仕上げにフライパンで皮目をパリッと焼く。

・あくまで魚がメイン。付け合わせは控えめにする。

今回は、家庭でも出来る方法に落とし込んでみました。各箇所ポイントさえ押さえれば上手くいきます。

これぞ、おもてなし料理。みんなを驚かせれるメインディッシュを作りましょう!

いくつか相性の良いソース、付け合わせも紹介します。

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Kojiro1031チラ見OKです。

目指すはミディアムウェルな火の入り方。そしてカリカリな皮目。

加熱と加熱の間に休ませる時間を設けることで、余熱による緩やかな調理をしていきます。そうすることで、水分が保たれ、ふっくらしっとりと仕上がります。

一方皮目は、水分をしっかりと抜いていくことで、心地好いカリッとした食感を目指します。

下処理(時間が多少かかりますので事前にやっておきましょう。)

今回は鯛を使いました。

*魚を三枚におろします。
*魚を購入する際は、お店の人に下ろしてもらいましょう。皮は付いたままで。楽ですね。

三枚に下ろしていきます。

危険な鋭いヒレはハサミで処理。けが防止の大事な作業です。面倒がる料理人もいますが、けがの要素を排除することはとても大事だと言えます。

三枚におろし、さらに背身と腹身で分けます。(中骨のアラいきです。)

頭や背骨などのアラは、出汁取りに使います。

*その日に出汁をとらない場合は、振り塩して熱湯で霜降りまで処理して冷凍します。そうすれば、だしを取りたいときに、凍ったまま昆布と一緒に水から火にかけて出汁が取れます。

まぁ、めんどうですよね。そのままラップでグルグル、冷凍して後日まとめて処理しても罰は当たりませんか。

魚のアラの出汁の取り方はこちらを参考にしてください。

身を7%の塩水に10~14分つけて臭みを抜くのと、身を締めます。

500mlの水に対し、35gの塩を溶かします。

(今回の鯛は0.8㎏と、かなり小ぶり。)

2kgほどの立派なものだと、身が厚いため、13分は浸けないと締まりません。

サッと表面を流水で洗い、ペーパーで水気ふき取り、冷蔵庫の風に当てます。

しっかりと水けをふき取り、皮を下にして皿やバットに並べます。

ラップをせずに冷蔵庫の風に当ててます。(一夜干しのようなイメージです。味が凝縮します。)

1時間でもやっておくと、表面が透き通り、身が締まります。↓

さて、下処理はこれまで。料理は下処理が8割。丁寧に、着実に、下処理。です。

オーブンで9割、フライパンで皮目をカリッと仕上げます。

オーブンは、180℃で大丈夫です。

耐熱容器(今回はグラタン皿使いました)にクッキングシートの上に置きます。オイルします。

*ここでは塩コショウしません。身が締まり、若干の塩味が既に付いています。

5分オーブン→3分休ませる→裏返す→5分オーブン→3分休ませる→裏返す。を、火が9割通るまで繰り返す。

この方法、余熱を利用してゆっくりゆっくり火を通します。

そうすることで、外側と芯温のギャップを最小にし、焼きすぎによるパサパサを防ぎます。

(5分加熱)5分加熱後 (3分休ませ裏返す)

(5分加熱)

(3分休ませ裏返す。腹身はここで火入れをやめる。別皿に休ませておく。) (あと少しだったので、3分だけ加熱。)

皮目はぺーパーでしっかり水分をふき取り、小麦粉を薄くまぶし、ふき取る。

→ → 

ここでしっかり水分をふき取りことでカリッと仕上がります。

小麦粉は付きすぎないように注意しましょう。

フライパンで皮目をサッと焼き上げます。

フライパンにオイルを敷き、皮目から置きます。火はここからつけます。中強火で10秒ほどです。火が入り過ぎる低温調理が台無しになるので一点集中!

 →(へらで軽く押さえつけながら) →

すいません。切り分けるところの撮影を怠りました。

カットするときは、皮目を下にして、身は刃をよく動かしてスライス、皮を一気にガリっと押し切りするといいでしょう。

そうすれば、切り口はきれいに仕上がります。

付け合わせやソースに関して。

・しっとりした身、カリッと皮目をフューチャーするような触感で付け合わせを仕上げる。

*とろけるような触感または、軽く、しつこくないものが邪魔しないと思います。

例:リークのロースト

・優しく上品なソースを意識。

ブール・ブランが代表的。

加えてレストランでは、海苔のソースが人気です!

メインのお皿で大事なこと。

レストランでは、メインの魚、お肉ともに、シンプル、明快な料理が好まれ、個性はさけます。

個性ある料理は、前菜で表現するのです。

やはりいい食材とは、同じくいい食材と共にシンプルに頂きたいもの。

家庭でも”シンプル”の制度を上げていけるはずです。

最後にポイントをおさらい↓

・塩水につけることで、しっとり仕上げても臭みを感じない。

・オーブンの出し入れ、休憩を挟んで余熱で優しく火が入る。

・皮目は仕上げにフライパンでパリッと焼く。

・シンプルな盛り付けを意識。

色んな魚をつかって食べ比べすると、それぞれ魚の良さがわかって楽しいですよ。
個人的には、やっぱりキンメダイかなー!!

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